英雄ジダンへの賛辞
「彼はボールを支配し、スペクタクルに動き、両足にシルクの手袋をつけているかのようにプレーする。 彼を観るためにスタジアムに足を運ぶ価値がある、私が今まで見た中で最高の選手の一人だ。」 また「真の天才」と賞賛。
「コントロールやパスなど、基本的な技術に関してジダンは王だ。ボールを受け、コントロールすることにおいて誰も彼と同じことは出来ないだろう」
🔶フランツ・ベッケンバウアー「史上最高のプレイヤーの一人、本当に素晴らしい選手」
🔶ズラタン・イブラヒモビィチ「ジダンは抜きん出ている。ジダンがピッチに入ると、その瞬間から他の10人が「上手だな」程度の選手に見えてくる。他の星から来たようだ。魔法だ。」
「ジダンが国際代表チームに戻ってくると知って、フランスの誰もが神の存在に気づいた。神が帰ってくる。これに尽きる。」
🔶FCバルセロナのシャビは「1990年代から2000年代前半にかけてのベストプレイヤー」 とし、ロナウジージョは「歴代最高の選手で、自分のなかでのアイドルの1人」 と語った。
🔶嘗てのレアル・マドリードのチームメイト ベッカムは「史上最高の選手」と言い、またロベルト・カルロスは「今まで見てきた中で一番の選手」と称賛した。
🔶サッカー指導者(バロンドール2回受賞・元MF選手)ジョゼフ・ケビン・キーガン
「誰もこんな選手は見たことがないと思うだろう。マラドーナは名選手だった。クライフも名選手だった。彼らは他と違っていた。だが似てはいた。ジダンはかけ離れている。ジダンのボールさばきは、まるで彼が通り抜けていく道を買っているようだ。彼を非常に特別にしているのは彼のヴィジョンだ」
🔶イタリアのマルチェロ・リッピは「私たちがこの20年間で見てきた中で、最も才能ある選手だ。」とした。
攻撃的司令塔 ジダン(1989-2006)
フットボールをする人々の中で、幼い頃から足でボールを触る鍛錬の末、極稀に足先に天使の祝福を授かる人物が出現する。その祝福された足先は、駆け寄ってくる屈強な男たちの妨害をかわし、巧みなボールタッチで、23フィートの幅で左右に開いたゴールポストの内側に、ボールを一瞬で運ぶことができる。その足先の動きは、多くの観衆を魅了する。
その中でも、祝福が足先だけに留まらず、脚力や佇まいにも及んでいるのが、フランスの英雄 ジディーヌ・ヤジッド・ジダンである。
ジダンの魅力は、繊細な足技だけではなく、正確なミドルを打つ脚力とセンスにある。故に、トップ下のポジションで、ゴールを量産している。
クラブ通算689試合に出場して122ゴールを挙げている。フランス代表では、108試合に出場し31ゴール、うちワールドカップ通算12試合5得点、欧州選手権通算13試合5得点を挙げている。またワールドカップ決勝では、通算3得点で史上4人目である。観衆のジダンへの称賛は、FIFA最優秀選手賞3回(1998年 2000年 2003年)、バロンドール(1998年)の受賞の他、数多くの称賛に表れている。
またジダンの才能は、選手に留まらない。2006年に選手引退後、2016年1月にレアル・マドリードの監督に就任。UEFAチャンピオンズリーグ2015-2016決勝(VS アトレティコ・マドリード戦)と2016-2017決勝(VS ユベントス戦)に勝利し、同大会二連覇を達成した。その監督としての称賛は、2017年にオンズドール年間最優秀監督賞とFIFA最優秀監督賞の受賞に至っている。